出すことの重要性 その1

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今回は出すことの重要性について。

出すことというのは、ズバリ【便】や【頭のなかのもやもや】です。

体に溜まっているものというのはそこにあるだけでいいことがありません。

まずは便について。

食事をして腹で栄養吸収、栄養分解を細かくしていくわけですがこの作業をしている最中は内臓全体が大忙しになります。副交感神経という自律神経のモードがあるのですが内蔵が活発に動いているときに交感神経から副交感神経へと切り替わります。

内臓が動けば動くほど交感神経は作動しなくなりますから、意識が朦朧としてきたり眠くなったりします。昼食後に眠気がきた経験はきっとみなさんおありでしょう。

日本は古来より食物が少なく、少ない食物からいかに栄養を搾り取るか(吸収)ということに試行錯誤していた時代があるそうです。試行錯誤の結果、食術のなかにも発酵法、腐らない加工法を編み出してきたそうでその苦労は計り知れません。

日本人はもともと栄養吸収も消化もそこまで得意ではないそうです。腸が長ければ長いほどゆっくりじっくり分解と吸収ができますから、そこで補えたそうですよ。むしろ食物がなかったからこそ腸の機能や構造が進化を遂げたのかもしれませんね。

はなしを戻します。朝食べたものがじっくりゆっくり消化して便としてでてくるまでかなりの体力と時間が使わされます。6時に食べたとして6時間吸収。12時に食べて6時間吸収。18時に食べて6時間吸収。大雑把な計りですが、【便はいつ出るの?】【内臓にずっとものが入っている常態】といった問題が上がります。

前者の【便はいつ出るの?】といった問題に関しては、「食べたらでるよ」といった方が多くいらっしゃいます。それは吸収や分解を終えた便ではなく、注射器のように【押し出された便】になります。便がでないよりかはマシなのですが・・・まだ吸収できるものがあるのに捨てているようなものですし、なにより内蔵全体の負担がとても大きいです。

更に後者の問題が折り重なります。【内臓にずっとものがはいっている状態】です。これでは内臓は常に稼動しっぱなしですよね。疲労は溜まりに溜まり、これの積み重なった結果が便秘、下痢、結石、癌となっていくと思われます。これはつまり副交感神経がずっと働いているということです。副交感神経と交感神経はブレーキとアクセルみたいな相互関係となっています。
そして現代では昼も夜も境なく食べ、仕事と重ねているわけでブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようなものです。

車で例えるなら、恐ろしいですよね。ギア、エンジン、中身はぐちゃぐちゃになっていきます。

結論になりますが、【食べてから出す】、ではなく【出して、内臓を空っぽにして休ませてから食べる】が食事の基本であり内臓が強くなっていく基本であります。

自律神経も整っていきますし、だからこそ休息と仕事のメリハリができ満ちた人生へと変わっていきます。

まずは食べることよりも出すことに焦点を当ててみましょう

最後までご覧頂ありがとうございました。

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