歩くこと

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今回は歩くことについて。

怪我をしやすい方、つまづきやすい方、転びやすい方、集中力の欠如が気なる方、妄想癖や不安障害をお持ちの方に向けた記事となります。

日本には、昔から【ながらをしない】という教えがありますね。

親から子へ、世間体を気にしてマナーや品や佇まいを整えるという見方がありますが、実は身体にとても負担が少ないので『子の身体を守るための教え』でもあります。

これはどういうことかと申しますと【ながらをしない】ということは、ひとつのことだけをし、他のことはしないということです。

考え事、勉強、運動、仕事、会話、これらを分断しひとつのことを集中したら質は格段に上がります。

昔の日本人にとってはこれらは常識であったそうです。

逆に集中力が無かったり向上心がない人は、そっぽを向いてる状態でもありますから、【へそ曲がり】となりますね。

それでいうと、現代の多くの日本人は【へそ曲がり】だと言えます。(私も含めて)

・歩きながら、音楽を聴き、スマホを扱う。音楽とスマホに意識をとらわれ躓き転ぶ。更に自転車との事故や、他の通行人とのトラブルにさえも・・・

・料理をしながら音楽を聴きながら会話をする。意識が散漫し料理の質は落ち、音楽も聴いているようで聴こえない、会話も二つ返事に。仕舞いには怪我をする可能性も・・・

・仕事をしながら、電話をし、ごはんを食べる。仕事だけに集中するのと、この3つを同時に行うのとでは、仕事の質が落ちるのは一目瞭然です。

現代社会では得に分刻みのスケジュールや目まぐるしいスピードで変化を強いられたりしますから、【ながら】が常識化しつつあるように思えます。

時代について行くことは大切だと思いますが、休日や、ゆったりした時間を設けて極力【ながら】を避けるように過ごしていくことも大切です。そして両方ともうまく場や境遇に合わせて調整できるのがスマートで理想なのかもしれませんね。

怪我をしやすい方、つまづきやすい方、転びやすい方、集中力の欠如が気なる方、妄想癖や不安障害をお持ちの方は【ながら】が常識化し癖になりすぎている可能性があります。

意識的に【ながら】もできるし、意識的に【ひとつのことも集中できる】といった方は完璧です。

身体と意識は繋がっていますから、1つのことに集中できている場合は心身が活性化し心地よい状態になります。(昔の日本人の身体感覚は凄まじかった・・・)

しかし【ながら】の状態というのは、身体の捻れを伴います。癖が慢性化し更に悪化していくと膝、肘、背中、首と、本来曲がらない位置まで曲がってしまいます。

周りの方にもいらっしゃいませんか?

脚を何回も折り曲げて組んでいる方や、骨を鳴らしすぎて変なポージングをしているような方。もしかすると【ながら】のオーバーワークのせいかもしれません。

肩凝りや腰痛なども【ながら】から起因されるものは大変多くあります。将来のためにも、余裕があるときには1つのことに集中するように心がけたいですね。

身体の条件を捕捉致します。足のつま先と膝が同じ向きに揃い、ヘソと鼻の向きが揃っている状態は、【ながら】を止める強制的な荒業となります。これを歩くときに意識します。

【ながら】を辞めたいけど辞められないといった方【歩くこと】だけに集中することができれば、まずはじめの一歩となります。足のつま先と膝が同じ向きに揃い、ヘソと鼻の向きが揃っている状態を意識しながら呼吸をしながら歩きましょう。

音楽を聴かず、考え事もせず、歩くことに集中しましょう。

骨盤下周りの捻れがある方は、これだけでかなり疲れます。しかし、上記の歩き方は、構造を無視できなあい動きなのでたくさんの歪みや凝りがほぐれますよ。

慣れるまでは長時間行うのは避けましょう。今までの【ながら】をすることに身体は慣れていますから徐々に。焦らないことが肝心です。

【歩くこと】で【ながら】の改善第一歩に繋がります。まずは歩くことから。

正しく歩く際の注意点は何点か更にありますが、今回は割愛致します。


最後までご覧頂ありがとうございました。

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