太極拳初心者のための練習法

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こんにちは。本日は太極拳初心者のための練習法をご紹介。

これから太極拳を始めようと思っている方、道場になかなか行けない方、独学でやっているがなかなか上達ができない方向けの記事です。

太極拳にはいくつも流派があり、また同じ流派だとしても指導者によっても別物になったり・・・初心者にとってそれらが第一の壁かもしれません。

今回の記事では日本武術太極拳連盟に準じて説明していきます。

先日上記のようなツイートをしました。私自身まだまだ未熟であまり偉そうなことは言えませんが、本業が【整体】ということもありどの人にも当てはまることがあります。

第一に目的を明確化することが大事なので確認しよう。

  • 健康を目的に太極拳を実践していますか?
  • どんなものか知りたくて実践していますか?
  • 身体を鍛える目的に太極拳を実践していますか?
  • 中国思想に触れたくて太極拳を実践していますか?
  • 武術家として実践していますか?

目的は人それぞれですが、同じ太極拳を実践する者同士ですね。目的を持たないことは怪我や歪みを助長させます。むやみに集中せずに実践することはときに危険でもあるので自分を知ろう。

目的に合わせていざ実践!まずは套路(とうろ)を表面的でいいから叩き込む

①まずは套路(とうろ)を叩き込む。 套路(とうろ)とは【型】であり基本になります。次の動作がなんなのかいちいち思い出しながらやっていても集中が途切れやすいです。

型の流れさえわかっていたらはじめから最後までスムーズに進めるので、ここまではざっくりと身体で覚えてしまいましょう。これができたら太極拳を深めることが可能になります。

覚えるまではひたすら反復練習あるのみ!(24式太極拳なら1動作から24動作までをスムーズにできるようにする。最初大変ですがコツコツ毎日自分のペースで行いましょう。)

② 套路(とうろ)を身体で覚えたらひとつひとつの【型】を身体の部位ごとに分けて行ってみる。

たとえば、【 左右野馬分鬃【ズオヨウイェマーフェンゾン】 であれば手だけでやってみたり、足だけでやってみたり、といった具合に。自分のレベルに合わせてできる範囲で行いましょう。足、手をうまくできたら同時に丁寧に実践します。

覚えるまではひたすら反復練習あるのみ! (24式太極拳なら1動作から24動作までをすべて区切って、かつ自分の身体も区切ってやってみる。)

③少しづつレベルを上げるために、太極拳の常用語を参考にする。

【心静体松】【用意不用力】【動中求静】【一動全動】【上下相随】【上虚下実】【内外相合】【相連不断】【開合】【虚領頂勁】【含胸抜背】【力由脊発】【沈肩墜肘】【気沈丹田】【立身中正】【虚実分明】【舌抵上顎】【連貫円活】【柔緩均一】

などがある。試行錯誤しつつ自分の身体が当てはまっているかを照らし合わせる。客観的に動作を確認するイメージ。

太極拳の常用語【専門用語まとめ】

④日常生活の中でも気を遣い、身体が重くなることを避け、身体が軽くなることを積極的に選択し過ごす。常用語を日常でも当てはめてみる。

⑤ひたむきに套路(とうろ)をする。当初の目的に近づいているかを確認しフィードバックする。

師を見つけられると上達が早い

太極拳は教本や動画教材がある程度普及していますから、独学で実践する人もいると思います。しかし時間や経済的に余裕があるのであれば、独学で実践するよりも道場や教室に通うことを強くおススメします。

武術の世界では「3年かけてでも良い師を探せ」という言葉もあるほどです。自分自身の性格と先生や道場の雰囲気が合うかどうかというのがありますが、完全にマッチした先生と出会うには3年かかると言う意味でもあるらしいです。

言うまでもないですが、マッチしている先生に稽古をつけてもらえると圧倒的に急成長できます。

独学での実践暦が長ければ長いほど、間違って覚えてしまったり癖やねじれを作る可能性があります。実践暦が短ければ修正・矯正してもらえる可能性が非常に高い。

太極拳について勉強し実践し試行錯誤することが 一番の上達のコツなのは間違いないでしょう。

足をとことん鍛えると上達が早い

足の末端は脳から一番遠くにあり、神経連絡が曖昧になりやすいです。さらに、昔に比べ足を使うことが減り、頭を使う生活が主体となっている現代社会。靴を履くことや、スマホやPCやTVの普及が影響しています。

足の血液量も減り、頭の血液量が増える現実。内臓も不活性になりやすい。現代社会は、社会こそ流れていますが深部の機能は滞ってしまうばかりです。

足を鍛えまくることで、上記の内容を逆転させることが可能。足の細かい組織まで血液が入る状態にまでなると身体の深部の機能が引き出されるようになります。

①おススメ度は★★★★★【 站樁功 (立禅)

下腿に圧縮をかけ矯正的に歪みや癖を取っていきます。荒業ではあるのですが体調やレベルに合わせて時間調整をしましょう。永遠にできる下腿を共に目指しましょう!笑

立禅の効用

私自身、この鍛錬に時間をかけてから太極拳の向上スピードが上がりました。下腿に血液を大量に集めると重心を落としても耐えられる足になります。

重心さえ落ちれば上半身は軽くなり、動きもなめらかです。その分、脳がクリアになるので一日の学習量や気付きのレベルまでもがグンと伸びます。

②おススメ度★★★★★【蹲踞(そんきょ)

すべての動きの起点である拇指球の意識を蘇らせます。站樁功と合わせてやるとよりイイ。 どんな場所でもできるので私は暇さえあればやってます。

蹲踞(そんきょ)の効用

この二つは、誰でも気軽にはじめられるし永遠に終わりのない鍛錬法でもあります。5分できたら15分。30分できたら60分といった具合に。身体の理屈で言えば、この二つの鍛錬は文字通り永遠に続けることができるはずなんです。

しかし、身体に歪みがあるとそうはいかない。歪みがない人であれば何時間でも可能でしょうが歪みまくりの人は5分も持ちません。

この二つを繰り返し行うことで歪みを取っていけるのでやらない手はないですね!

おわりに

太極拳人口は日本で100万人以上らしい。10代~90代の老若男女に親しまれている。年齢層は40代~60代が最も多い。男女比では6~7割で女性。

だれにでもでき、だれにでも健康的な効果があるのはすばらしいですね。

武術としても非常に強力ですし。(元がひ弱な人が大きい身体の人を負かす技術らしい?)

スポーツとしても、演舞の点数をつけて競います。

美術や芸術を求めるにもありです。

目的に応じて、いろいろなレベルが制定されているので万人ができる。私自身は整体の仕事のためでもあるが、太極拳に触れることができて人間的にも成長したことを実感した。これからも日々の鍛錬に励もう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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