太極拳の基礎理論。そもそも太極とは?

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こんにちは。本日は太極拳とはなにか?を記します。知識、技術が向上次第、随時更新していきます。

【周易・繋辞上伝】 第1章

中国古代の哲学書【周易・繋辞上伝】の言葉 に「易に太極あり、これ両儀を生ず。両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。」とある。

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簡単に説明すると、磁石が分かりやすい。磁石は必ずS極とN極に分かれる。S極とN極を分裂させてみも、分裂されたこのS極磁石の両端はまたまたS極とN極に分かれる。どんなにミクロに分裂しようが両者に分かれ、どんなにマクロに拡大しようが両者に分かれるといった感じ。

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「太極」は陰陽をすべるもので「陰陽」は太極の流転の様子。 太極図を見たことがある人は多いと思いますが、古代中国では道教のシンボルとして流行されたそうです。

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黒色は陰を表し右側で下降する気を意味する。白色は陽を表し左側で上昇する気を意味する。魚尾から魚頭に向かって領域が広がっていくのは、それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表し、やがて陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする。

陰が極まれば、陽に転じ、陽が極まれば陰に転ずる。陰の中央にある魚眼のような白色の点は陰中の陽を示し、いくら陰が強くなっても陰の中に陽があり、後に陽に転じることを表す。

天文学、科学、数学で利用されるバイオリズムのグラフがわかりやすい。

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陽の中央の点は同じように陽中の陰を示し、いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じる。太極図は、これを永遠に繰り返すことを表している。

陰陽(矛盾)とは事物を概括する2種類の属性。対立と統一という2面性を備えている。

【老子】第1章

【老子】の第1章、「道の道とすべきは、常の道に非ず。名の名とすべきは、常の名に非ず。無名は天地の始めなり。有名は万物の母なり。」という言葉がある。

簡単に説明すると、「これが道、名前を示せるような道や名前はない。名のない道というのが天地のはじめであり、はじめて名のできた【天地】がすべての母である。」

無(概念が及ばない混沌)→道(無名)→天地(有名)→万物

といった感じ。

【老子】第40章

【老子】の第40章、「天地の万物は、有に生じ、有は無に生ず。」とある。

天地は混沌とした状態から、まず天地(陰陽二気)が生じ、天地(陰陽二気)の調和によって万物が生まれる。

ものごとには理があるよ、ということ。

【老子】第8章

「上善は水の若し、水は善く万物を利して争わず。」

水は実体があるようでつかむことができない。水は上から下に落ち、すべてに潤いと栄養を与える。権利社会では上層部が独り占めし、下層部には届くものと届かないものがある。水のように争うことなく下に留まれよ。

上善如水という言葉は老子が作った理想の求めるべき社会だそうだ。

【老子】第16章

「嘘を致すこと極まれば、静を守ること篤し。」

あれはいい、これはダメ、などと主張するなということ。固定観念や固執した主張があることによって豊かには程遠くなる。

物や人を比べす、心を空にすると安らかな気持ちで過ごせる。

【老子】第78章

「弱の強に勝ち、柔の剛に勝つには、天下知らざる莫も、能く行くこと莫し。」

弱いものは強いものに勝てる、柔らかいものは硬いものに勝てる。ただこれを実行できるのは水のような清らかな心をもっている者だけだ。

太極拳は哲学を実践する!

太極拳では【虚実】【開合】【動静】【蓄発】などを具現化された動作を行う。これらは、意識的に【万物の母】になり、【天地】をつくり、【無】をつくることを実感する。

哲学はただの妄想や空想ではなく、ハッキリと身体感覚として受け止めることができる。

いかに哲学に近い【完璧で完全】な理想的な動きを行えるかどうかで強さが変わっていく。

現に、身体の内部感覚が薄かったり筋骨格系を扱える余裕がないものは弱い。逆に身体の内部感覚が濃く、筋骨格系も簡単に扱える熟達者は強い。

おわりに

太極拳実践者以外にも老子の言葉や道教の教えには、日本人でも理解しやすい【調和】に関するものが多いと思います。是非生活のなかやこれからの人生のご参考になさってみてください。

太極拳初心者のための練習法

最後までご覧いただきありがとうございました。

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