身体感覚の段階まとめ

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身体がばらばらで力(小さい筋肉)でがんばってなにかをやろうとすると捻る・歪む・痛む・疲れる。

全身が協調し連動してしまえば、なにかをやろうとしても楽に心地よく達成できる。

動きの癖、歪みによって身体の使い方は分断され、あらゆる感覚の消失で正しい使い方がわからなくなってくる。

捻ることで筋肉は硬い場所と柔らかい場所ができてしまい、普段使い慣れているところだけを日常で使ってしまいます。血管が圧迫され神経が通らなくなるので、感覚が消失したことさえも気付けないので厄介なのです。

ここで身体感覚の段階の指標を記載することにします。

固体感覚の確立【形、固、己、芯、軸、型、有、力、一神教】

〈零〉 地に足が着く

〈壱〉 縦軸(y軸)の雛形(線)

〈弐〉 横軸(x軸)の雛形(線)

〈参〉 奥行き(z)の雛形(線)

〈零〉ができて初めて門が開きます。地球(マクロコスモス)の陸上に接する面である足裏、地球と接続するためである足裏は最も重要ですべてに関係していきます。足裏がベタっガシっギュっと地面をどれだけつかむことができるかで身体感覚、 身体能力すべてに影響します。

〈壱〉の縦軸は重力線であり鉛直です。地球の中心へ向かう線であり、天地を結ぶ線であります。立体物はこの重力線との拮抗で成立し、建造物も生物も重力ありきの世界にいます。我々人類の構造は重力を味方につけるかのような人体構造になっており重力を敵に回しては生きることさえできません。〈零〉の土台がしっかりしていればしているほど縦軸がどっしりとした軸になっていきます。重力線を感じその中心と身体の中心を通る軸を合わせていき、その線が合った状態で細くしていきます。細くなれば細くなるほど無駄な力を使わずに動くことができます。骨、靭帯が反射で協調し、筋肉(抗重力筋)と腱の緊張を抑える。伸筋と屈筋のバランスが良くなる。この縦軸を崩さずに動くことができるようになればなるほど脳の機能に余裕ができる。

〈弐〉の横軸は俗にいう「丁寧、器用、精密な手足」をつくる能力となります。この言葉を聞くと、たいていの方は息を殺しながら繊細な作業をするというイメージになるかもしれませんが、〈零〉〈壱〉の土台がしっかりしていればしているほど各関節の回転動作の軸が安定します。内反・外反・回内・回外・内旋・外旋・内転・外転に余裕ができます。縦軸を固定したまま横軸の回転動作ができるようなればなるほど力が通ったまま力強い「丁寧、器用、精密な手足」 になっていきます。体壁系(筋肉、骨、神経、脳)が一定のラインで完成します。ある程度「やろう」とイメージした動きが「できる」に近づくようになります。

〈参〉 大地を基準とした縦軸、横軸ができあがると中身が充実していきます。縦軸と横軸の基準ができあがると皮膚の張力(表層の膜)、筋膜(中層の膜)、骨膜(深層の膜)の緊張が適度になります。外枠が決まることではじめて中身が充実するようになり、手の中、足の中、腹の中を感じられるようになります。この時点で内臓機能が活性化され、体壁系(筋肉、骨、神経、脳)+内臓系(各臓器、循環、リンパ、)の相互循環が作動します。内臓のはたらきを筋骨が邪魔をしない身体へとなります。

液体感覚の確立【柔、滑、弾、波、委、渦、巻、多神教】

〈零〉 地に足が着く

〈壱〉 皮膚感覚の統一(○、丸、円、球)

〈弐〉 下丹田(下腹部)を感じる(渦、波、螺旋)

〈参〉 拇指球ができる(点)

〈肆〉 仙骨に柔軟性ができる(圧縮)

〈伍〉 上丹田(上腹部)ができる(渦、波、螺旋)

〈陸〉 全身の膜が緩む(効率化)

〈漆〉  内臓感覚が統一される

気体感覚の確立【同、相、無、場、粒、過、絶、捨】

〈零〉 地に足が着く

〈壱〉 全身が協調する(圧縮)

〈弐〉 身体の外部を感じる(開放)

〈参〉 身体の外部と連動する

〈肆〉 上丹田(頭部)ができる(渦、波、螺旋)