今回は呼吸について。呼吸が変わるまでの解説をします。
身体をいろいろ鍛えたり整体をしていくと背骨や横隔膜付近が緩んできます。背骨や横隔膜が緩むということは呼吸が深くなっていきます。
整体を受けている方や普段から運動している方は特に問題はありません。
呼吸については世界のたくさんの人がいろいろなことを言及していますし、また数ある呼吸法を現時点で記事にする気はありません。
世の中にある何千という種類の呼吸法はヒトの身体を変えるため用いることが可能。むしろ「身体を変えるためには呼吸しかない」と説いている方もいるほどです。
メリットとデメリットは紙一重
現状の安定した周期で呼吸をみなさんしていると思いますが、その安定を崩すことで違う呼吸に触れることが可能です。
日常の無意識に吸う、吐くのリズムがある時間→鍛錬する呼吸のリズムの時間
といった具合に。
慣れない内は特に危険で、師匠や助けてくれる方を傍に居てもらうなどしましょう。
「その人が居ないところでは行わない」、「その人が指示する範囲内で行う」ということを自分を壊さないために念頭に置きながら取り組みましょう。
- 深呼吸ができて快感
- 落ち着いてここに居れる
- 目が見える
- 全能感がある
- プラス思考になった
鍛錬後に上記のような感覚になるのはいいのですが、変化するということはいいことだけではありません。
変化するということは今までの安定を切り捨て、次の安定期間までは不安定になるということです。
- 呼吸が浅い時間もちらほらある
- できる動作が増えたが、今までできていた動作がやりづらい
- 目がはっきり見えるときがあるが、色によってマダラだ
- 全能感と引き換えに、人間関係に悩みをかかえるようになった
一時的とはいえ、不安定になるということは不安や恐れを感じる方も居るかもしれませんね。
今までの安定の土台があるため、一時的不安定期間は10日前後で消えてなくなります。
つまりこれは、「変化を拒絶し元の安定した自分にただ戻ってきた」ということなんですが。
なにごともそうだと思うのですが、成長するためにはその不安定期間中も鍛錬に取り組む姿勢が鍵を握ります。
変化そのものに対して拒絶を起こす人が多いので、変化そのものを受け入れることで恐怖感や不安感はなくなります。
なにかしらの道に進んで、変化に慣れている方はこの変化をものともせず突き進む。(強い・・・)
自分の呼吸を感じてください
呼吸を意識しなんとなく感じてみてください。
- 浅いと思いますか? 深いと思いますか?
- 吸うときに鼻から吸っていますか?吐くときは口から出していますか?
- 周期のリズムは全て同じですか?
- 同じ量を毎秒ごとに吐いていますか?
- 胸式呼吸ですか?腹式呼吸ですか?
- 気道と肺に空気が流れていることは感じますか?
いいか悪いか、ではありません。自分の呼吸はこんな感じか、と感じられたらOKです。
今のリアルタイムの呼吸を「感じることができるかどうか」
「自分の呼吸」というのは、「自分流の呼吸」とも表現できます。
上記の6つはほんの例ですが、これを確認できたら、朝と夜で行い違いがあるかを感じましょう。
仕事中と趣味で楽しんでいる最中の呼吸も感じましょう。
嫌なことがあったときの呼吸と、嬉しいことがあったときの呼吸はきっと違う。
夏の呼吸と冬の呼吸もきっと違う。
A君といるときの呼吸とB君といるときの呼吸もきっと違う。
100m走の呼吸と3000m走の呼吸もきっと違う。
観察が大事です。
呼吸はセーブデータ保管所
先述した呼吸の違いを皆さん理解できましたか?(当たり前で当たり前すぎることを書いているのでパっとしないかな笑)
誰でも楽しいとき、幸せに感じるとき、苦しいときはあると思います。
うまく流れるように身体も意識も呼吸も変わっていたら、それでいいんです。(呼吸がなにをしていても変わらないという場合は危険。ちなみに、機能的にも構造的にも優れている仙人クラスの人もある意味で危険)
またそれぞれ呼吸が変わっているという事実を認識することで、【切り替え】が上手になります。
意識の切り替え、身体のメリハリの強弱をつけるなど。
切り替えがもっと上手になりたい方や、負の連鎖に悩んでいる方などは、【うまくいっている、嬉しいときの呼吸】をフィードバックしその呼吸に無理やりシフトしましょう。
そうすることで連鎖から抜けだし、綺麗な循環に戻ることが可能となります。
※逆も同様なため注意。
元気だったのに、本当に具合悪くなったという経験がある方もいるかもしれません。 (仮病を装うときや、映画や音楽や芸術作品の悪役の気持ちに同調したときなど)
筋肉、骨、血液、神経、リンパ、内分泌、思考の栄養源は酸素
身体は睡眠を絶った場合10日前後で機能バランスが崩壊するそうです。
食を絶つと7日前後で機能バランスが崩壊するそうです。
水分を絶った場合5日前後で機能バランスが崩壊するそうです。
まばたきや呼吸を絶った場合、一般人であればものの2、3分で機能バランスが崩壊するそうです。
このように栄養供給をし続ける、呼吸が最重要機能だと分かると思います。
自分の呼吸を知ることは自分自身そのものを知る大きな手がかりとなり、呼吸を強化しコントロールすることが可能となれば世界を制圧することもたやすいともいわれています。
時代の権力者たちは呼吸を取り入れた訓練を積んだそうで、自分を操り、世界をも操ったそうです。
最近で有名なのは「スティーブジョブズ」氏です。呼吸の訓練をしていたそうですが、なるべくして偉大な起業家になったのでしょうね。
呼吸を整えることは身体を整えること
一定のリズムで行うことが長時間できるようになれば、身体に余裕が生まれます。
余裕が生まれたら深く呼吸することが可能です。
深く呼吸することが可能となれば、上限下限を自分自身で操作可能となります。
操作可能となれば、メリハリを操作できます。
メリハリを操作できれば動作の質が上がります。また、休息の質も上がります。
まずは自身の呼吸を確認してみることから。
※なんらかの能力を手にしたい場合、独学でやらず、指導者のもと行うことを推奨いたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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