すべてが漢字なので日本人ならなんとなく分かるかもしれません。太極拳の常用語【専門用語】をみていきましょう。随時更新していきます。太極拳は万物を表し万物を体験し触れることができます。哲学好きにはたまりません。
教えのようなものなので、これを追及し続ける必要があります。
【 心静体松 】
太極拳は意識と動作と呼吸が一致した運動。気持ちを落ち着かせ楽にしリラックスさせる。心がリラックスしていたら体もリラックスする。体がリラックスしていたら心もリラックスする。心と体の一致が伴えば呼吸も一致する。
【用意不用力】
余分な力を使わない。血液の流れを促進させ、脳にとっては積極的休息をとらせる。脳がリラックスし判断が鮮明になるからこそ、意識を有効活用し力を得る。
【動中球静】
動作の中に静けさを見つける。静けさの中の力強さを見つける。呼吸をゆったりさせる。内臓も動き続ける。動と静の境目を見つけることができると悟りを得る。
【一動全動】
全身各部が全部動いてなければならない。動いていないところはどこにもない。ひとつが動けばすべてが連なって動く。すべては止まっているようで生きている。すべては生きているようで死んでいる。
【上下相随】
上半身と下半身は同じ動きをする。腰部が動けばそれに伴って手足が動く。全身はひとつひとつのパーツでできているがリンクしていなければならない。足が5動けば背中も頭も5だけ動く。意識が5動けば手も足も5だけ動く。
【内外相合】
内臓、循環、神経と体の内部と、骨、筋は同じ動きだけする。精神の安定をとることにより自分以外の他者との繋がりを得る。
【上虚下実】
上半身の力が抜け下半身は充実している。意識的に上半身の力を抜き、意識的に下半身を密にさせる。認知していることでさらなる操作を可能にする。
【相連不断】
はじめから最後まで同じ速度で柔和に連なる。一瞬たりとも「抜ける」時はない。一瞬たりとも「抜ける」部位はない。動作を精神で導く。すべてはつながりを持つ。
【虚領頂勁】
寺の鈴のように天から頭を吊り上げる。天に引っ張られることで全身の調和を求める。精神を安定させ呼吸を落ち着かせることにより頭の重さが軽減される。頭の位置が傾くと全身の筋肉の状態も変化しズレていく。
【含胸抜背】
胸をのびやかに自然にし、背中は自然に引き下げる。横隔膜が緩み、呼吸が安定していたら、自然にこの状態になる。内臓が安定し、骨格筋と一致しなければならない。
【力由脊発】
力が発揮するかどうかは背骨の使い方にかかっている。力強さは背骨の機能によって変わる。背骨30個をバラバラにしひとつひとつ使える状態にする。
【沈肩墜肘】
肩を下げ肘を下げる。肩甲骨、鎖骨、上腕、手部はまとめてひとつのパーツとなる。手だけが動き、肩が止まっているのはつながりがなく弱い。手から肩部までつながることで強固な腕となる。
【気沈丹田】
腹を緩めることで重心を落とす。その状態のまますべての動作を行う。肩や頭に余分な力が入ると重心が上がり浮き足立つ。重心が足までくると大地の氣とつながり雑念がわかない。
【立身中正】
立つことは秤のバランスのようにスンと立つ。動くときには車輪のように動く。極力すべての無駄な摩擦を排除し、自然の力に反発してはいけない。
【虚実分明】
力が入っているところと抜いているところをハッキリ分ける。認知できていればすべては造作もない。運動それ自体が矛盾であるが、その矛盾を利用する。万物を理解し操作する。
【舌抵上顎】
舌を上顎にピタとくっつけることにより口腔内の安定を目指す。顔面筋が緩み頚部の筋が緩む。頭部は背骨に乗っかっているだけにする。
【連貫円活】
すべては円によってできている。円を途切れさせず体を使う。体の内部の各円をつなげ体全体の円をつくる。体全体の円を自然界の円とつなげる。時間の経過に影響されず円を保つことが可能になれば、それは円となる。
【柔緩均一】
体全体の張力をすべて一致させる。固めることと緩めることは同義。意識できる部位をすべて均一にする。意識できないところをなくす。
【開合】
開く動きによって閉じる準備をする。閉じる動きによって開く準備をする。開いたときには最大の攻撃になる。閉じたときには最大の防御になる。鍛錬を積むと防御は攻撃に、攻撃は防御になる。されに鍛錬すると、攻撃も防御もなくなる。
おわりに
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