痛い思いをしないとわからない

Pocket

ハッピー

先日いつも行っているボルダリングジムにて事故が発生し、骨折をした方がいました。

ジムスタッフの迅速な対応には驚きました。ものの2分弱で応急処置を終え救急車を要請。現場はいつにも増してピリピリして少しザワつき始めます。

更に凄いのはこれ。骨折をした当人が、笑っている・・・笑

ボルダー(ボルダリングを行う人)の、なんという精神力!

まわり心配させないような気遣いだったのか、やせ我慢だったのかは知る由もありません。しかしその人が強い人だったのは間違いない。

【痛み】は最高の教科書

車椅子

私たち施術家にとって、自分の身体を壊すからこそ患者さんの痛みも知れると思っています。気遣いや寄り添うカタチも自分自身の体験がなければわかりません。

私もたくさんの物理的な苦痛や精神的な苦痛をしてきました。それら全てを乗り越えたわけではありませんが、似たような苦痛の方の場合は施術で改善できる可能性がどんどん高くなっていきます。

いくら練習しても、本を読んでも、リアルの痛みから学べることに比べたら、取るに足りません。

  • ダンボールや紙で手を切る→紙でも扱いを気をつけよう
  • 些細な言葉で病む→言葉には気をつけよう
  • 勢いよく捻挫した→足元に気をつけよう

などです。こうして文字で書かなくとも、おそらくこれを見ている方全員が心得ていることでしょう。

痛みはリアルで、ダイナミックです。

【痛み】は悲鳴の信号

悲鳴

たとえば

運動する→疲労する→疲労困憊になる→疲労骨折になる

痛みがあればその時点で休息をとるはずです。

痛ければ運動しない。運動して痛みが出たら中断する。といった具合です。

しかし、痛みの信号がなければどこまでも突き進んでしまいます。(気づいたら死んでいた、のような)

人によって目指す道、根性、性格、人格、思想、身体の感覚や運動はバラバラで千差万別ですから、難しいところです。

「これ以上いったら取り返しつかなくなるな」といったセーブや「この痛みには耐えなくてはならない」といった選択が潜んでいます。

しかし、痛みの信号は大切にしたいものです。自分の身体を守るために発せられる信号ですから。

自分を知ることができると、「止まるべきとき」「行くべきとき」がわかるようになってきますよ。


痛みが出る前に処理できるのが理想

少年

怪我の場合と、歪みからくる肩こり腰痛などは種類が別物です。

スポーツなどは歪みを整える性質が強いですが、それを目的として行う場合に怪我をしてしまっては本末転倒です。

歪みを整えるという目的が先にある場合は、「いかに怪我をしないか」を最優先にしてください。

逆に「身体なんてどうでもいい、勝利が全てだ」という場合には、日ごろの鍛錬が身を結ぶと思います。集中力の塊の方が多いはずなので私から言えることはなさそうです笑

歪みも重なれば痛み不快感、病気に繋がっていきます。その状態になる前の状態で処理をするのがやはり心地よく過ごす秘訣だと思います。

これには生活習慣にかかっています。

  • 運動しない
  • 暴飲暴食
  • ゲームやテレビやPC、スマホの依存

これら3つを意識して少し改善できたら、歪みは改善の方向へ必ず向かう。

  • 運動を少し増やす
  • どか食い、早食いを避け、お菓子や添加物も少なくする
  • 情報収集や仕事を集中してサッと終わらす

といった具合に変化させていきましょう。

世界の偉大な治療家や医師も口を揃えて言葉を残しています

個は外部からの刺激を嫌う。最終的には、いかに内部で完結できるかに限る。我々治療家がどんな処置をしようが、外部の刺激に他ならない。

治療家でできることが限られるという感覚の言葉です。

しかしまあ治せるものはあるし、やっぱり治せないものもある。

治療家に依存はせず、自分自身の力で、回復させる力を養いましょう。

おわりに

海

言葉は悪いですが、ジムであのようなタイミングに出会えてよかったです。

クライミングや、その他スポーツは改めて、集中しないと危険だと思い知らされました。

【守るべきこと】、【したほうがいいこと】というのは、どんなことにもありますから適切に行い楽しみたいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です